妊娠するために重要な内生殖器を大きく3つに分けて説明します。
卵子を育てる『卵巣』
『卵巣』の構造
卵巣は親指の頭くらいの大きさで楕円形をした器官です。
子宮の両側に位置し、ハンモックのように吊り下げられています。
卵巣は中は『髄質』と『皮質』に分けられ
中心部に位置する『髄質』は
やわからい層になっていて血管・リンパ・神経が豊富。
外側に位置する『皮質』は
緻密な構造で結合組織の層になって、
発達段階によって卵胞・黄体・白体が見られます。
Q.卵巣は2つあるから左右交互に排卵されるの?
卵巣が一つしかない人は2月に一回しか生理がないの?
[talk words=”いいえ。違います。
卵巣はどちらか一方で作られた優秀な卵子を大きく育てていくので
もう一つの卵巣の機能が悪ければそちらで作られた卵子は
使われずに退縮していくんです。
卵巣を手術などで摘出してしまった人でも
健康な人であれば毎月生理は来ます。” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
Q.では、どうして卵巣は2つあるの?
[talk words=”はっきりした理由はまだわかっていませんが
耳や目、鼻の穴、手足、脳、腎臓、肺、乳房、膀胱などが二つある理由と同じだと言われています。
今、分かっているだけでも耳や目は一つでは最大限の能力を発揮できないということ。
鼻の穴は一つを使っているときは一つが休んでいるということ。
脳は左右で違った機能を持っているということです。
今の科学では解明できていないだけで
卵巣にも二つある理由がある可能性はとても高いです。” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
『卵巣』の機能
①卵胞
卵胞の外周は結合組織の膜で覆われていてそれを『卵胞膜』といい、
その『卵胞膜』からエストロゲンというホルモンが分泌されます。
[talk words=”『エストロゲン』は
卵胞の発育や子宮内膜の増殖(赤ちゃんのベットをふかふか)にしてくれて
女性の魅力をアップさせてくれます。” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
卵胞がうまく発育されなかったり、
生理がうまく来ない人はこの『エストロゲン』が上手に分泌されないので
女性の魅力は下がり、子宮内膜(赤ちゃんのベット)をふかふかに
できないので妊娠することができず、不妊症の原因となってしまうんです。
ちなみには他にも
『エストロジオール』『エストリオール』『エストロン』とも呼ばれています。
②黄体・白体
排卵後に卵胞は出血して赤くなりますが、
すぐに脂肪滴と黄色い色素によって『黄体』と呼ばれます。
卵子が受精して子宮内膜に着床すれば
『妊娠黄体』となって持続するが、
受精しなかった場合は『月経黄体』として最大になった後、
退縮し、結合組織が増えて『白体』となります。
その『黄体』からは『プロゲステロン』というホルモンが分泌され、
妊娠の維持や排卵の抑制、体温の上昇を担っています。
なので、この『プロゲステロン』の作用によって
排卵後の体温上昇が見られるんですが
『プロゲステロン』がうまく分泌されていないと
排卵後に体温の上昇が著しくなかったりします。
Q.ピルを飲むとなぜ、妊娠しにくくなるの?
[talk words=”妊娠している状態を疑似的に作っているからです。
妊娠しているときは他の子供ができないように
排卵が休止し、
精子が子宮頸管を通りにくくなり、
受精卵が子宮内膜に着床しにくくなるんです。
ですが実際に妊娠しているわけではなく
疑似的に妊娠しているように見せかけているので
妊娠することは稀にあるんです。” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
卵子を運び受精の場である『卵管』
卵管は卵巣から排卵された卵子を取り込み、
子宮まで運ぶ約10cmの管です。
さらに重要な役割として『受精の場』でもあるんです。
具体的には卵巣に近い1/2くらいの部分は膨らんでいて
そこを『卵管膨大部』と呼び、そこで受精します。
『卵巣』から排卵された卵子を『卵管漏斗』からヒラヒラ出ている
『卵管采』でキャッチし、取り込まれます。
受精した卵子は子宮に運ばれる卵管内で矢継ぎ早に分裂し、
3、4日もすると桑実胚となって子宮に到達します。
卵子の運搬は卵管の筋層の運動によって運ばれるのですが
体が冷えているとその運搬もうまくいかないんです。
ちょうど冬の動物のように、
動きが鈍くなってしまうんです。
人間の体も一緒で
寒いと体が動きにくいですよね。
さらに冷えていると子宮や卵巣にまで影響しますので
不妊症の方は絶対に体を冷やしてはいけません。
[talk words=”⇩冷え症で困ってる方はこちらを参考にしてください!⇩” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
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胎児を育てる『子宮』
子宮は骨盤の中央にあり、
前方は膀胱に、後方は直腸に接していて鶏の卵くらいの大きさです。
子宮の上の方は広くなっていて『子宮体部』と呼び、
子宮の下1/3は筒状になっていて『子宮頸部』と呼びます。
この下1/3『子宮頸部』は日本人の子宮ガンの内、
8割が子宮頸ガンとも言われていて
芸能人でも多くの方がなっていることでも有名ですね。
位置や構造上の問題によって
膀胱の異常や便秘などが原因で
子宮を刺激・圧迫し、妊娠しにくくなり『不妊症』になっていることもあります。
『子宮』は一般的に
前傾・前屈を呈しているんですが
たまに子宮が後屈していたり、
傾き具合が変だったりします。
それが原因で直腸と癒着したり、腰痛を引き起こしたり、
生理痛や月経困難症になったり、『不妊症』の原因にもなるんです