⑤『糖尿病』の治療
糖尿病とは
『糖尿病』はインスリン不足によって生じる高血糖を
主症状とする代謝性疾患です。
主に若年者に多い1型糖尿病(膵臓のβ細胞の欠乏
・破壊によってインスリン欠乏を生じるもの)と
2型糖尿病(インスリン分泌低下を主体とするもの、
インスリン抵抗性が主体でインスリンが相対的に不足するもの)の
2つに大別できる。
糖尿病は何が怖いの?
糖尿病は初期の段階で原因を突き止め
生活を改めればさほど怖くない病気なのですが…
糖尿病の初期は通常、無症状のことが多く、病院で定期的に
検査していない人がいつのまにか進行していて、
口渇・多飲・倦怠感・体重減少などの症状が出て初めて、
病院に行き検査して初めてわかった人などは大変なんです。
インスリンとは
人間の体の中で作られるホルモンの中で
唯一血液中の糖(血糖)を少なくする働きをする。
食事によって上がった血糖値を抑えてくれるのもインスリンのみです。
インスリンのおもな働き
- 全身60兆個の細胞にブドウ糖をとり込まる。
- 肝臓や筋肉でブドウ糖からグリコーゲン(貯蔵糖)も合成の促進。
- 貯蔵されているグリコーゲンが分解されるのを抑制。
- 脂肪が合成されるのを促進。
糖尿病がなぜ増えているの?
その原因は食事の欧米化と運動不足によるものと言われています。
日本人はもともと欧米人より脂肪がつきやすく、
インスリンの分泌が少ないと言われています。
ですので欧米人よりも太っていない軽度の肥満でも
糖尿病と診断される人が多いんです。
糖尿病の症状・合併症
- 口渇
- 多飲
- 多尿
- 倦怠感
- 体重減少
《合併症》
- 糖尿病性網膜症
- 糖尿病性腎症
- 糖尿病性神経症
- 末端壊死
- 脳血管障害
- 狭心症・心筋梗塞
糖尿病の西洋医学的治療
糖尿病を治癒させる治療法は今の所ありません。
ですので、血糖値を下げるための治療法
(食事療法・運動療法・薬物療法)と
合併症に対する治療法があります。
血糖値を低下させる薬物療法では
インスリン、インスリン分泌促進薬、
インスリン抵抗性改善薬、糖質吸収遅延薬があります。
主にインスリン分泌機能が低下している1型糖尿病・
一部の2型糖尿病にはインスリン注射を基本として
他の薬剤を併用することが多いようです。
『糖尿病』治療の具体的な流れ
⑴『糖尿病』の原因を突き止める
②・③で得た情報を元に『糖尿病』原因を突き止めていきます。
⑵『糖尿病』の原因に従って治療方針を決めていく
⑴『糖尿病』の原因によって治療方針を決めていき、
さらに患者さんに合わせた最適な治療法を選んでいきます。
まず、最適な『糖尿病』の治療法を提案させていただきます。
『糖尿病』は生活習慣病です。
ですので食事療法・運動療法をメインにしていき、
その上での鍼灸治療・漢方薬での治療をお勧めしています。
決して薬を飲めば良くなる漢方薬治療・鍼灸治療を
受けるだけで良くなるというものではありません。
治療家と患者さん、それに家族みんなが協力して
スムーズに良くなっていくのが『糖尿病』です。
⑶実際に治療を行う
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』で
実際に行なっている
『糖尿病』に対する主な治療法を紹介します。
1.整体・マッサージ
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『糖尿病』に対する整体・マッサージは
まず、血管がボロボロになっているので
自律神経も乱れやすくなっていますので
それを整えるような整体・マッサージをしていきます。
自律神経や血管がボロボロになっていると感じにくくなっていたり、
逆に過敏になっていることが多いので
刺激の強弱には細心の注意を払って治療を行なっていきます。
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』では
30年培ってきた経験と知識を元に
中国の『推拿』
日本の『指圧』
アメリカの『マッサージ』を融合したオリジナルのマッサージ・指圧を駆使して
普通では届かない深層の筋肉や筋膜も緩めていきます!そして緩めた後に患者さんの体の状態を診て
歪みを調整していきます。
2.鍼灸治療
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『糖尿病』に対する鍼灸治療は
脈やお腹、舌などを見て、
患者さんの全身の状態を的確に判断し、
ツボを選び、少数の鍼を使って患者さん一人一人に合わせた
オーダーメイドの治療していきます。
3.漢方薬
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『糖尿病』に対する漢方薬治療は
糖尿病性神経障害(しびれ・疼痛・感覚障害)には
・八味地黄丸
・桂枝加朮附湯
・十全大補湯
・補中益気湯
糖尿病性網膜症・腎症(むくみ・倦怠感・視力低下)には
・通導散
・桂枝茯苓丸
などを処方しています。
《研究・論文》
糖尿病性神経障害に対する牛車腎気丸の効果を検討した複数の研究で
いずれもしびれ感などが改善されたという報告があり、
糖尿病性神経障害に対して漢方薬が有効であるということがわかっている。
※これはあくまで漢方薬を処方するときの
基準で絶対値ではありません。
専門の先生の指示に従って
処方されたもの用法用量を守って飲みましょう!