仕事で一日座りっぱなしだったり、立ちっぱなしだったりすると、
夕方になると靴がきつくなってきたり、
足が重だるくなったりする経験はありませんか?
これを「むくみ」といい、専門的には「浮腫」と言います。
では、なぜ「むくみ」が起こるんでしょうか?
むくみのメカニズム
「むくみ」とは心臓に戻るべき水分が戻らずに
顔や足などに溜まってしまった状態を言います。
心臓は人間のポンプのような働きをしていて
全身に血液を送っています。
その血液によって全身にある約60兆固の細胞一つ一つに
栄養と水分、酸素が運ばれるのです。
それと同時に細胞で不要になった二酸化炭素や水分などが
静脈やリンパ管を通って再び心臓に戻ってきます。
その血液は心臓から肺に運ばれ、
そこで新鮮な酸素や水分、栄養素と交換し
また60兆個の細胞一つ一つに運ばれて行くのです。
ただ、何らかの原因で静脈やリンパに問題が生じ、
水分がもどれなくなると足や顔がパンパンに膨らみ
むくみを起こしてまうのです。
さて、その原因とはなんでしょう?
むくみの5つの原因
「むくみ」になる原因はいくつかあります。
その中でもよく起こる5つの原因を紹介したいと思います。
1.長い間立っている
長い間立っていると重力で血液は下にある足に溜まって行きます。
足に溜まった血液は本来、足の筋肉の収縮による「筋ポンプ」作用により、
心臓に戻っていきます。
ですが、最近の人は運動不足により、筋肉は細くなり、
本来あるべき「筋ポンプ」作用が思うように働きません。
さらに、長時間立っていることにより、静脈圧が高くなり、
細胞に漏れ出してしまうのです。
仕事で長時間立ち続けている人は
このような原因が考えられます。
2.運動不足による筋力低下
先ほどもお話ししましたが
最近の人は運動不足による筋肉の衰えが目立ちます。
「筋ポンプ」作用が衰えれば
足から心臓に戻すことができなくなり、
足に水分が溜まり、足の「むくみ」を起こします。
3.冷え症
冷えにより血液循環が悪くなり、筋肉への供給も悪くなりますし、
静脈やリンパの吸収率も悪くなるため、二重にむくみの原因となります。
4.塩分の摂りすぎ
日本食は塩分が多いことで有名ですよね。
血液中の塩分濃度が高くなるとそれを薄めようと
血液中の水分量も増えていきます。
それによって水分が溜まりやすく、足や顔のむくみの原因となります。
5.日本は湿気が多い
日本は四季があって外国人は「素晴らしい!」という声が多い。
一方で外国人にとっての日本が住みづらい原因の一つとして
湿気の問題があります。
湿気が多ければ、カビも増えやすいし、厚さも感じやすい。
その湿気が人体にどのような仕業をするかというと
「湿気が多いことによって体内に余計な水分をため込みやすく、
排出しずらい環境なんです。」
なので、「むくみ」は湿気の多い日本に多い病なんですね~。
6.その他
他にも前日に遅くまでアルコールを飲んでいたり、寝不足が続くと
目や瞼の周囲が腫れぼったくなったりした経験はありませんか?
さらに薬の副作用で足や顔に「むくみ」を起こしたりもします。
むくみを引き起こす原因となる病気
1.肝性浮腫(肝臓の病が原因のむくみ)
肝炎、肝硬変、脂肪肝など
肝臓では血液中の水分をある一定の率で維持してくれる
”アルブミン”というタンパク質を生成しています。
肝臓に病があり、正常にその”アルブミン”を生成できなくなると
動脈から水分が抜けだし、
静脈、リンパに水分を取り込みにくくなってしまうんです。
その結果、足や顔のむくみを発症させます。
2.腎臓の病気(腎臓の病気が原因で起こるむくみ)
ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎、糖尿病性腎症など
腎臓では水分や塩分の調整をしてくれているのですが、
腎臓に異常がある病気になってしまうと
余分な水分や塩分を体内から排出できなくなったり、
タンパク尿が大量に出て、体内の水分バランスを
調整できなくなり、足や顔の「むくみ」が発生します。
3.心性浮腫(心臓の病気が原因で起こるむくみ)
心不全
心臓は全身の結構に関わり、とても重要な働きをしています。
心臓が病に侵され、機能が低下すると全身に水分やナトリウムが溜まり
全身がむくみます。
心臓が原因で起こる「むくみ」は
夕方から夜にかけて症状が強くなっていく特徴があるので
いつもより異常に「むくみ」を感じたり、
いつもはむくみを起こさないような顔や腕などに
むくみを感じたら、急いで病院に行ってください。
4.内分泌性浮腫(ホルモン異常が原因で起こるむくみ)
甲状腺低下症など
代表的なものに「甲状腺低下症」という病気によるむくみがあります。
甲状腺低下症による「むくみ」は
指で押しても跡が残りずらいという特徴があります。
研ナオコさんがこの「甲状腺機能低下症」になったことがあるようです。
この”甲状腺機能低下症”の反対に機能が亢進してしまうものに
バセドウ病”というものがあります。
この”バセドウ病”は歌手の絢香さんや政界で元総理大臣の田中角栄さん
非公認ではありますがサッカーの本田選手もこの”バセドウ病”なのではないかと
噂になっています。
その証拠にのどのあたりに手術痕のようなものがあります。
出典:http://yukisoku.blog.so-net.ne.jp/2014-06-02
5.栄養失調性浮腫
メネトリエ病、ビタミンB1欠乏症
栄養が偏ったり、足りなかったり、上手く吸収されないことによるむくみ
むくみのオススメ解消法
「むくみ」の解消法はその人の原因によって変わってくるのですが
自分の「むくみ」の原因がわからない人のために症状に合わせた
解消法を紹介していきたいと思います。
1.冷えによるむくみの解消法
女性に多い原因の一つが冷えによる「むくみ」です。
冷えによる「むくみ」であるならその冷えを取り除かなといと
根本的な「むくみ」の解消にはなりません!
冷え症の解消法としてオススメなのが
⇩ 詳しくはこちら ⇩
☑「婦人科専門漢方薬店」が教える 冷え症の原因とおすすめ改善法
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2.運動不足によるむくみの解消
運動不足によるむくみもとても多い原因の一つになっています。
その運動不足による足の「むくみ」を根本的に解消するには
運動をして筋力をつけることです。
ですが、運動を始めてもその場限りの血流改善にはなりますが、
すぐに筋肉はついてはくれませんので、
長い目を見て改善していかなくてはいけません。
そこで、いいものがあります。
着圧ソックスです。
出典:http://infy.life/articles/u5ZBrBeX
この着圧ソックスは筋ポンプ作用を手助けするために作られたものです。
この着圧ソックスの力を借りることによって
・血液循環を促進し、
・老廃物の除去
をしてくれます。
ただ、この着圧ソックスによる足の「むくみ」の解消は
一時的なもので根本的な改善にはなりません。
それに冷えや筋力低下によるもの以外の「むくみ」には
効果はあまり期待できません。
なので、筋力低下が原因の「むくみ」の方は
運動をしながら、夜寝るときに使うことをオススメします。
3.ストレッチ
①足首をくるくる回すストレッチ
②手の指を足の指に交互に入れこれまたくるくる
③アキレスけんの伸ばし
4.ツボ押し・マッサージ
流れとしては足の上の方から下の指先にかけて
ツボ押し・マッサージをしていき、
そのあとにリンパにそって
下から上にマッサージをしていきます。
簡単な流れを紹介します。
① 股関節の内側にある太もものリンパを手のひらを使って刺激する
② 膝の後ろにあるツボ・リンパを親指以外の四指でしっかり押す
③ 3で紹介したストレッチを入れる
④ 足の指から股関節の付け根のリンパ節に向かって両手でマッサージ
⑤ ①~④を3回繰り返します。
5.私のとっておきの解消法
これはとっても効果のある解消法で
私の治療院でもオススメしているやり方です。
今まで、通っている方にしか教えたことのない方法ですが
今回は特別に紹介いたします。
お風呂に入る時にその解消法が隠されています。
ヒートショックプロテイン入浴法です。
それはヒートショックプロテインという特別なたんぱく質を
作り出す方法で、ただの入浴も「むくみ」に効果的ですが
そのただの入浴法より数倍の効果があります。
ヒートショックプロテインとは
傷ついた細胞を修復するたんぱく質のことです。
さらに、
ヒートショックプロテインが増加すると
免疫力が強化し、疲れのもとと言われている
「乳酸」の発生を遅らせることができるんです。
さらにさらに、
この入浴法は血行促進もものすごいので
「むくみ」「冷え症」「疲れ」に最高です。
解消法のまとめ
このヒートショックプロテイン入浴法をして
お風呂から上がったら、④で紹介したマッサージをし、
寝るときは着圧ソックスを履いて
足を心臓より高くして寝ればバッチリです!
今まで効果を感じてもらえなかった方はいませんので
是非、試してみて下さい。
※効果がなかった方は私に言いづらくなっちゃって
本当のことを言っていないかもしれませんが
私の耳に入っている情報ですと100発100中です。
まとめ
日本にいれば物凄く「むくみ」になりやすい環境なんです。
交通の便がいいので、歩く機会も減って筋肉は減り、
筋肉量が少ないので、冷え症になりやすく、
日本食は塩分が多いため、血液中に水分が多くなり、
湿気が多い環境のため、水分をため込みやすい。
そんな日本に住んでいるなら、
「むくみ」解消法は絶対知っていないと損です!!