Q 1.漢方薬は安全?
漢方薬はもともと、自然の生薬を用いているので
基本的には身体に優しい薬と言えます。
ただ、やはり医薬品ですので、
体質に合わせた処方をしないと副作用も出てきます。
市販薬の風邪薬や痛み止めなどのように安易な気持ちで
飲むのは避けましょう。
漢方薬を飲んでみようと考えている人は
お近くの漢方専門薬局、薬店に相談することが大切です。
正しい飲み方をすることで
漢方薬本来の効果が発揮できるのです。
Q 2.漢方薬を飲むのってめんどくさいんでしょ?
漢方薬というと、昔から薬草をゴリゴリ煎じて
飲むイメージをお持ちの方も多いと思いますが
今ではいろんな形の薬剤があります。
元々、煎じ薬以外にもはちみつなどで固めた
丸い丸薬、塗り薬の軟膏剤、液剤などは
2000年以上昔からありました。
今では製剤技術が発達して
顆粒剤、錠剤、カプセル剤などにしたエキス剤が
多く使用されています。
エキス剤の便利なところはやはり、
携帯がしやすいところと煎じる手間が省ける
というところでしょう。
Q 3.漢方薬って西洋の薬と併用しても大丈夫なんですか?
大丈夫です
ただし、多くの場合は併用しても問題ないのですが
必ずしも安全というわけではないので
やはり、併用するときは漢方専門薬局、薬店で
相談してから服用して下さい。
Q 4.漢方薬って長く飲まないと効かないんでしょ?
漢方薬は効き目が穏やかで長く服用しないと効果が感じられない
イメージですが
そんなことはありません!!
風邪症候群や急性症状には
対してはあなたの症状、体質に合っていれば
20分ほどで効き目を感じることができるほど
即効性の一面もあるんです。
一般的な風邪症候群では漢方専門薬店、薬局等で
見てもらえば2、3日もすれば完治します。
もちろん、長引いた風邪でも漢方を服用して
意外とすぐに良くなったりすることも多々あります。
なので風邪かなと思ったら、
まず、お近くの漢方専門薬店に行ってみてもらうことをお勧めします。
※西洋医学での風邪に対しての治療は
ウイルス、細菌の繁殖を抑えたり、
熱を抑えたり、根本的な治療にはなっていません。
一部では風邪を治す風邪薬を作ることができたら
ノーベル賞ものだともいわれています。
Q 5.漢方薬はどのように飲むのが効果的?
漢方薬はやはり、昔ながらの煎じて飲むのが一番です。
ただ、エキス剤でも煎じ薬の8.9割の効果はあると
言われていますので
まずは安価で、煎じる手間もないエキス剤で試してみて
それでも効果が感じられないようでしたら、
煎じ薬を服用することをお勧めします。
ただ、場合によっては最初から煎じ薬が最適の場合もあります。
そこは専門の先生に任せましょう。
両方取り扱いのある場合は初めに
「エキス剤でお願いしたいのですが...」
と言ってみてもいいかもしれないですね。
Q 6.漢方薬はいつ飲めばいいの? 食前? 食後? 食間?
漢方薬は基本的に食前、食間です。
食前とは・・・食事の30分前
食間とは・・・食事の2時間後
食後とは・・・食事の30分後
食後に飲むと胃の中で食べ物と混ぜってしまうので思うような
効果が発揮できなくなります。
ただ、食後でも忘れて飲まないよりは断然いいです。
Q 7.漢方薬を飲み忘れてしまったんですがどうすればいい?
忘れることありますよね~
食前に飲まなきゃいけないのに
「食前になってしまった!」
「食べ終わってから思い出した!」
そんな時もあると思いますが、
そういう時は食べる直前でも食後でもいいので
しっかり服用して下さい。
漢方薬は続けてこそ本来の効果が発揮できるので
なるべく忘れないように携帯にアラームなど
つけておくと便利かもしれませんね。
私自身もちょっと調子がおかしいな~と思ったら
漢方薬を服用して悪化防止するんですが
その時に忘れそうになることは多々あります。(笑)
なので私も忘れないようにアラームをかけておいています。
Q 8.漢方薬って苦いんでしょ? 苦くて飲めない!!
「漢方薬は苦そう!」
「子供には飲めなそう!」
いやいや、そんなことありませんよ。
漢方薬のすべてが苦いわけではありません。
漢方薬の中には
それに煎じ薬よりエキス剤のほうが味はマイルドなので
大人の方は
「思ったより飲みやすい!」
と言われる方がとても多いです。
それでも
「私には苦くて飲み続けるのがつらい!」という人や
お子さんはオブラートに包んで飲んだり、ゼリーと一緒に
服用してもらえば味と匂いは抑えられます。
※そのまま飲んでいただくのが一番ですが
それ以上に続けて飲んでいただくことが重要です。
Q 9.漢方薬っていくらぐらいするの?
漢方専門薬局で出してもらえる煎じ薬は
約1.5万円~ 1日500円
漢方専門薬店や薬局で出してもらえるエキス剤は
約8000円~ 1日250円~
コーヒー、一杯分で体質改善ができるとしたら
ものすごく安いですよね。
Q 10.アレルギー持ちなんですがそんな私でも大丈夫ですか?
大丈夫です!
ただ、アレルギーの方は慎重に飲まないと
危険ですので、医師に一度見て頂いてどんなものに
特に反応しやすいのか
診断してもらってからが安全です。
それにアレルギーは免疫の過剰反応ですから
体の免疫機能を正常化する漢方薬で
そのアレルギーも治る可能性があります。
Q 11.漢方薬って副作用はないんですか?
いいえ。
薬効があるのと同時に副作用もあります。
あなたに合わせた漢方薬を飲めばほとんど出ることはありませんが
合わないものを適当量飲むと出てしまうこともあります。
ただ、西洋医学の薬に比べると断然少ないということも確かです。
Q 12.漢方薬っておじいちゃん、おばあちゃんが飲んでる
イメージなんですが、若い人でも効果あるの?
もちろんあります!!
昔ながらの薬のイメージがあるので
おじいちゃん、おばあちゃんが飲むお薬という
イメージが強いんでしょうね。
Q 13.漢方薬ってどうやって処方されるの?
あなたに合った漢方薬を探すために漢方独自の
診断方法であなたの今の状態を診断していきます。
独自の診断方法とは『四診』といい、
『望診』『聞診』『問診』『切診』を指します。
『望診』とはあなたの身体の雰囲気、顔色、顔つき
歩き方などを診ます。
『聞診』とはあなたの匂い、声色などです。
『問診』とは西洋医学でも行うような問診は
もちろんのこと、西洋医学では聞かないような一見
病気と関係なさそうなことも
事細かく聞いていき分析していきます。
『切診』とは実際に患者さんの悪いところや
それらに関係しそうなところ、そしてお腹や脈も診て
体の中で何が起きているのかを分析していきます。
それによってあなたの「苦痛」を解消してくれます。
Q 14.自分に合った漢方薬はどこに行けば買えるの?
漢方専門薬店・薬局・漢方専門医のいる病院・クリニック
ならどこでも専門的に漢方薬を出してくれます。
ドラックストアや近くの薬局でも漢方薬は買えますが
漢方は西洋のお薬を勉強している薬剤師でも
うまく扱えません!!
それに、それでは漢方薬本来の効果は発揮できません。
Q 15.漢方薬が東洋医学の一種なのは知っているけど
そもそも東洋医学ってどんな医学?
東洋医学とは東洋起源の伝統医学です。
東洋医学は、
中医学、漢方医学、鍼灸医学、韓医学、アーユルヴェーダ、
などなどほかにもたくさんあります。
漢方医学の特徴はやはり、
独特な診断方法とオーダーメイド治療ですね。
あなたに合わせた漢方薬を出すために
脈を診たり、お腹を見たり、
目、耳、鼻、口、舌を診て
今、どんな状態なのか、
なぜ、こんな体質、症状が出てしまったのかを
判断して治療をしていきます。
Q 16.漢方薬はどんな病気、症状に効くの?
1.半病人状態の不定愁訴
病院などでは異常が認められないが本人は症状を訴えている場合
これはいわゆる半病人状態で
現代の西洋医学では見つけ出せない異常です。
そんな半病人状態の症状として代表的な
腰痛、肩こり、冷え症、月経前症候群、生理痛、
生理不順、不眠症、だるい、食欲不振、下痢、便秘
等に良く効きます。
2.急性症状、疾患
漢方薬は慢性疾患に対してゆっくりじわじわ効くイメージを
お持ちの方も多いと思いますが
実は風邪や急性胃腸炎、こむら返りなどの
急性症状も得意分野です。
3.ガン
ガンの治療には漢方薬だけで治療することもありますが、
西洋医学の手術などと併用して行われることが多いです。
漢方薬はで自然治癒力を高めて生きる力(生命力)をひきだしていきます。
手術後の回復には漢方薬はものすごい力を発揮してくれます。
4.難病、成人病などの慢性疾患
難病に対して西洋医学では
どうしようもない状態でも
時折、漢方薬が目覚ましい効果を発揮する場合があります。
成人病に対して
私生活の改善が一番ですが
それがなかなかできない人には漢方薬が効果的です。
5.感染症
細菌感染に対しては西洋医学のほうが得意かもしれませんが
漢方薬でも
今までの歴史の中劇的な効果を出してきたものもあります。
それに感染症が慢性化するような場合は
自然治癒力、免疫力が低下していることが多々あります。
そんな場合は
漢方薬で自然治癒力・免疫力をアップさせると
案外すんなりと良くなってくれることも多々あります。
Q 17.漢方薬のエキス剤って何?
生薬を製薬工場で煎じて、有効成分を抽出してそのエキスを固形にしたものです。
エキス剤は
インスタントコーヒーに例えられます。
インスタントコーヒーの粉を口に入れて口の中で溶かす人はいませんよね?
なので、基本的にエキス剤は
しっかりお湯に溶かしてから飲みましょう。
Q 18.漢方薬はどのくらい続ければいいの?
服用している漢方薬によります。
体質改善や慢性疾患に用いているのであれば
3ヶ月を目安に服用してください。
急性症状や風邪に用いているのであれば
症状改善とともに中止して大丈夫です。
ただ、症状が完全に治りきっていなのにやめると
ぶり返すこともありますので
しっかり改善してから中止しましょう。
※慢性疾患は安易に何か月ということは難しいので
専門薬店・薬局で相談しましょう。
Q 19.自分に効果が合った漢方薬を家族や友人に飲ませてもいいの?
よくありません。
似たような症状でも人それぞれ体質、症状が微妙に違ってきますので
その漢方薬を飲んだからと言って効果があるとは限りません。
やはり同じような症状、病気でも一度専門薬店、薬局で見てもらいましょう!