花粉症とはスギやヒノキと言った植物の花粉がアレルゲンとなりそれらを吸引した際に体内でアレルギー症状が起こり鼻水や鼻詰まり目の痒みなどを生じる疾患です。
30年ほど前ではまだ花粉症の罹患数も少なく疾患として認知されていないような疾患でしたが最近患者数が急上昇し現在では花粉症の症状を持つ方が多く存在します。
そんな花粉症ですが実は腸内環境が深く関わっているとされ腸内環境次第で症状が変わってきたりすることもあります。
今回はそんな花粉症と腸内環境の関係性について解説していきたいと思います。
花粉症とは
花粉症は季節性アレルギー性鼻炎とも言われ鼻腔内に入ってきたスギやヒノキの花粉に対してアレルギー反応が生じ鼻水や鼻詰まりなどの症状が起こる疾患です。
現代の日本では約3000万人が罹患しており日本で最も多いアレルギー疾患です。
特に40代以降に多く最近では罹患数も増加しています。
花粉症と腸内環境
花粉のアレルギー反応によって起こる花粉症と腸内環境とはどのような関係がるのでしょうか。
それはずばり『免疫機能』です。
花粉症によるアレルギー反応は本来体に害をもたらせない花粉に対して免疫機能が誤作動を起こして反応してしまうことで症状が生じます。
ですのでこの免疫機能が弱っていたり脆い状態にあると正常に働かず症状が強く出てしまったり過剰に反応してしまいます。
そして人間の免疫細胞のおよそ70%は腸に存在しています。
偏食や不摂生な生活習慣、過度なストレスなどにより腸内環境が悪くなってしまうと免疫細胞も元気に活動することができずに弱ってしまいます。
腸の免疫機能は腸内の善玉菌と悪玉菌のバランスによって決まります。
善玉菌より悪玉菌が多いような状態なら腸内環境は悪く体にも便秘や肌荒れ、体調を崩しやすいなどの症状が生じやすくなります。
栄養バランスが整った食事や軽い運動などで腸内を善玉菌の多い状態に保つことで免疫機能も正常に働き花粉の症状を抑え込んでくれます。
腸内環境を良くするコツ
腸内環境を良くすると言えばヨーグルトや発酵食品を食べるなどがありますがその他にも是非摂取して欲しいのが『食物繊維』です。
食物繊維は水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり人間では消化することができない栄養素です。
消化できないのに体にいいの?と思うかもしれませんが消化されずにそのまま腸に到達することで腸内細菌達のエサになります。
多くの食べ物は腸に到達するまでに消化吸収され量が少なくなりますがそのままの量の多い状態で到達した食物繊維を腸内細菌達が食べて活性し元気になり善玉菌が増加します。
さらに食物繊維を食べた腸内細菌が分泌した物質をさらにエサにして他の腸内細菌が増加したり腸内で『酢酸』と言う脂肪細胞が定着するのを防いでくれる物質も作り出してくれます。
食物繊維を多く含む食材にはキノコ類、大豆、穀物、小麦などがありすので是非食習慣にプラスしてみましょう。
まとめ
今回は花粉症と腸内環境の関係を解説しました。
花粉症は花粉をアレルギーとして体が認識してしまい鼻水や鼻詰まりなどを生じる近年増加傾向の疾患です。
この疾患は花粉をアレルギーとして認識して症状が生じてしまうため体の免疫細胞の約7割が存在する腸内環境を整えることで症状を緩和させる効果を期待できます。
腸内環境は食生活などの生活習慣で大きく変化します。
その中でも食物繊維は腸内細菌のエサになり腸内環境を整えてくれるのに効果的です。
日々の食事の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。