何となく体調が悪かったりイライラしやすい、不安感が抜けない、気分が乗らずに外に出た り予定を立てる事ができないなどの症状が出ていると自律神経が乱れているのかな？？
と思う方が多いと思います。
確かに自律神経失調症ではこのような症状が起こりやすいですが似た症状が起こる疾患に
『うつ病』があります。
この２つの疾患は症状や生じやすい人の特徴が似ており今の状態が『うつ状態』なのか『自律神経が乱れている状態』なのかゴチャゴチャになりわからなくなっている方も多いです。
そこで今回は何となく最近体調が良くなくうつ病なのか？とか自律神経が乱れているのか？など心配に思っている方向けに『自律神経失調症』と『うつ病』の違いを解説していきたいと思います。
さらにプラスワンポイントで【東洋医学的ポイント】も紹介していきたいと思います！
●うつ病とは？
うつ病と一言に言っても説明するのはとても難しい疾患です。
様々な要因が重なり時間をかけて進行していく疾患ですのである日突然うつ病になるということは少ないですが大ざっぱに言うと『脳のエネルギーが欠乏した状態』です。
体のあらゆることを司る脳にエネルギーが足りていない状態ですので体を動かすのがだるくなったり考えること、何かをしようという意欲などが低下します。
それだけでなく食欲、性欲、睡眠欲などの人間が自然と持っている欲求に対しても興味が無くなったり考えなくなったりして心理的な状態も不安定に陥るのが特徴です。
脳にエネルギーが不足しそれにより体のあらゆるシステムを司る部位に障害が生じている状態です。
うつ病の主な症状は気分の落ち込みそれに伴うイライラ、自信の喪失、感情が乏しくなるなどの精神症状から肩こり、腰痛などの筋肉系の症状、現実逃避から来る過度な飲酒、被害妄想などが起こります。
様々な症状が入り組んで発症し症状が症状を呼んでしまう負のループに陥ってしまう事が多いです。
◆東洋医学的ポイント
うつ病には効果的な治療法が少なく薬やカウンセリングなどが行われる事が多いです。
ですが東洋医学では西洋医学（現代の病院などで行われる主な治療思想）とは全く違う考え方で病気を把握し治療を行います。
東洋医学ではうつ病は体の様々な原動力となる『気』が著しく減少していると考えます。
この状態をそのままにしておくとストレスに敏感になったり水分代謝、血の巡りなど他の場所にも悪影響を与えてしまいます。
ですのでこの『気』を補うことが大切なのですがそこで効果的なのが『鍼灸治療！』
東洋医学をベースとした鍼灸治療では体の気や臓器の関係性などを確認し鍼と灸を用いて治療を行います。
気の巡りや臓器の機能を改善させ体の自然治癒能力を生かし疾患を改善させていきますので体にはとても優しい治療法です🌸
さらに体の状態を全て確認して治療を行うため自分自身でも気がついていない隠れた症状も同時に改善させることも可能です🌱
●自律神経失調症とは？
自律神経失調症とは自律神経を構成する『交感神経』と『副交感神経』のバランスが崩れその影響で様々な症状が起こる疾患です。
主な症状はめまい、便秘、下痢、多汗、食欲不信、昼夜逆転、朝起きれない、動悸、イライラしやすく感情をコントロールできなくなるなどがあります。
精神症状として生じるやる気や物事への興味の欠如、自信の喪失、落ち込みなどはうつ病でも生じ似ている症状といえます。
自律神経失調症はストレスが多いと言われる現代では罹患者が多くさらに多くは気のせいだとか疲れているだけとそのままにして疾患が進行し長引いてしまうケースが多いです。
◆東洋医学的ポイント
東洋医学では体の臓器を『肝 心 脾 肺 腎』の５つに分けそれぞれの関わりや働きを分割した『五臓』と言う考えがあります。
自律神経失調症はこの中でも『肝』の部位に異常が生じているとされます。
肝の機能には感情のコントロールや循環、発散、代謝、血液の管理などがあり自律神経を司るのもこの肝と言われています。
肝の作用である循環に異常が生じ気血の循環がうまくいかなくなると便秘や下痢が生じたり感情もうまくコントロールできなくなり極端にイライラしたり落ち込んでしまったりする原因になります。
さらにこの肝の機能が異常になっているために他の臓器に影響が生じこの他にも様々な症状につながってしまいます。
ここでも効果的な改善法は鍼灸治療！
肝の機能をコントロールし正常な働きに戻す作用があり効果的です。
他にも肝の機能を正常に戻すためにゆっくり温浴をして循環を改善させたりストレスを溜めないように何か自分の楽しいと思えることに没頭してみたりすることも効果的です。
●うつ病と自律神経失調症の違い
うつ病と自律神経失調症についてまとめてきましたがこの2つの疾患で似ているのは【精神症状】。
逆に違いはうつ病は【脳のエネルギー不足により基本的な活動意欲や行動そのものができない状態】
自律神経失調症は【自律神経のバランスが乱れ自律神経が司る機能に問題が生じてちょっとした症状が日常生活に支障をきたす状態】
などです。
自律神経失調症では症状が見え隠れしたりちょっとしたことが多いので気のせいだとか疲れだとかでそのままにされがちです。
うつ病では司令塔の脳に問題が生じるため体の全体的な機能低下、意欲低下などが生じることが特徴です。
また自律神経失調症の精神症状が進行してそれが原因でうつ病になってしまったりうつ病の方が自律神経失調症を併発してしまうケースもあります。
●まとめ
今回は何となく最近体調が良くなく自分はうつ病なのか？とか自律神経が乱れてるのか？と心配な方向けに【自律神経失調症】と【うつ病】の違いをまとめました。
この2つの疾患は精神症状は似ていますが日常生活は送れるけど支障をきたしていたり日常生活ができないなど違いはあります。
そしてこの2つの疾患に対する【東洋医学的改善法】は現代医学のカウンセリングや投薬を行なっているが中々改善しない方には是非試して欲しい方法ですのでお困りの方は是非【ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店】にご相談ください🌱
