《便の状態で体調チェック》
便の状態は健康のバロメーターとも言われています。
西洋医学でも腸は『第二の脳』と言われていますし、
普段から便の状態を確認しながら、
生活することは東洋医学でもとても大切なことです。
便のチェックポイント
便の状態をチェックするポイントは
- 排便回数
- 便の状態(水様、泥状、兎糞状)
- 便の量
- 便の混入量
便の消化管の通過時間
引用:健康道場
消化管の通過時間が長ければ、
小腸・大腸での水分吸収が多くなるので、
基本的に便の水分量が低くなり、
硬くなっていきます。
引用:東永内科リウマチ科
便の色と形状の分類
引用:えがおのブロガー
便の形状による分類と対策
<コロコロ兎糞>
・便秘の人に多い典型的なタイプの大便です。
便が硬いので、排便時に痛みが伴うことが多く、
切れ痔ににもなりやすい。
さらにストレスが原因のことも多い。
このタイプの対処法
・海藻や野菜、こんにゃくなどの食物繊維の多いものを多く摂取する
<バナナ状便>
・健康的な便と言えるでしょう。
太くて長い便でこのような便が
一日2〜3本出ると健康的と言えます。
このままの私生活を続けましょう!
<ペースト状便(軟便)>
・このタイプの便は排便してトイレの水の中で
便が広がるタイプです。
<対処法>
消化不良を起こしやすい脂質の多い食べ物を控え
暴飲暴食はやめましょう!
自分的にはあまり食べていないと思っていても
胃腸の調子が優れていない場合は
思っている以上に量を控えるといいと思います。
<水様便>
・便の水分量が多い水様便は
冷えや暴飲暴食によるもの・消化吸収できない時になります。
ですので、消化器系が受け付けないものを
早く出そうとするお腹の拒絶反応と言えます。
東洋医学的に見た便秘
東洋医学で便秘は、
『大便秘結』といい、
その種類は
- 熱で乾いて出ない熱秘
- 冷え固まって出ない冷秘
- つまって出ない気秘
- 押し出す力がない虚秘
の便秘があります。
それぞれの治療法があり、
『熱秘』は
乾燥しているので便に潤す。
<よく使われる漢方薬>
・麻子仁丸
・大黄甘草湯
『冷秘』は
冷えているんで温めてあげます。
<よく使われる漢方薬>
・八味丸
・六味丸
・当帰四逆加呉茱萸生姜湯
『気秘』は
巡りが悪くなっているので
巡りを良くします。
<よく使われる漢方薬>
・四逆散
・大柴胡湯
『虚秘』は
押し出す力がなくなっている老人や虚弱体質の人に大いので
元気付ける治療をします。
<よく使われる漢方薬>
・補中益気湯
・六君子湯
東洋医学的に見た下痢
東洋医学で下痢は
『大便溏泄』(だいべんとうせつ)といい、
その種類は
① 排便時、最初は固く、後は軟らかい
… 消化器系統が弱い
② 柔らかい日もあれば硬い日もある
… ストレス、飲酒が影響
③ 水っぽい便で、夜明け前に急に下痢をする
… 老人性や冷えの影響
④ 未消化物が混ざり、腐ったような酸っぱいにおいがする
… 食べ過ぎ、食事の回数が多い
⑤ 排便時に肛門に灼熱感があり、悪臭をともなう
… 辛い物やあぶらっこいものの食べ過ぎ
⑥ 水っぽい便で、未消化物が混ざり、悪臭がない
… おなかの冷え