⑤『下痢』の治療法
『下痢』とは
『下痢』とは外観が水様または水様に近い便のことで
糞便中の水分量が一日に200mlを超えるものを言います。
ですので、便の回数が多いからと言って
『下痢』というわけではありません。
ですが『泥状便』『水様便』であれば
回数が増えるのが一般的です。
ただ、糞便中の水分量を普段から
日常的に測ることは難しいですよね〜
ですので、バナナ状の便よりも柔らかそうであれば
『下痢』もしくは『下痢に近い便』と判断していいでしょう!
アルコールを飲むと次の日に『下痢』になる理由
アルコールを飲んだ次の日の朝、
『下痢』になる人は多いんじゃないでしょうか?
[talk words=”私は昔からお腹が弱いので
アルコールを飲むと
次の日必ず下痢になります。” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2017/02/20170223194326-e1487848216816.jpg” name=”よし 院長”]
なぜアルコールを飲むと次の日の朝に
便がゆるくなって『下痢』になりやすくなるのか?
理由①「水分の大量摂取」
水分を大量摂取することによって腸内で水分を
吸収できず、吸収できずに体外に排出しようとするためです。
理由②「蠕動運動が活発に!」
アルコールの摂取によって
消化吸収能力が落ちている上に
蠕動運動(便を出すための自律神経による運動)が
活発化するので消化されていないものが体外に出て
それが『下痢』という症状として現れるのです。
理由③「消化液の生成不足」
肝臓で作られるものの一つに「胆汁」という消化液があります。
「胆汁」とは
消化吸収を助ける働きをしているのですが
肝臓は有害物質であるアルコールの分解に忙しくて
その「胆汁」を作るのを疎かにしてしまうんです。
その結果消化吸収されずに
排泄されてしますにです。
ほかにも理由はありますが、
主にこの3つが
アルコールを飲んだ次の日に『下痢』になる理由です。
[talk words=”最近は私は漢方薬を飲んでしのいでいますが、
東洋医学に精通するものであれば
もっとお腹を強くしないといけませんね。” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
『下痢』の原因
『下痢』になる原因は様々で
急性の場合、
細菌性、ウイルス性、非感染性、神経性
暴飲暴食による不消化の下痢に大別できる。
慢性の『下痢』の場合、
器質的疾患を伴うものと機能的疾患による『下痢』に
大別できます。
『下痢』の器質性病変の中には
潰瘍性大腸炎・クローン病・大腸ガンなどがあります。
『下痢』の機能性病変の代表的な疾患は
過敏性腸症候群・甲状腺機能亢進症・慢性膵炎ですね。
『下痢』に対する西洋医学の治療法
急性の下痢の場合は
生体防御反応のことがあるので、
薬で無理やり止めようとするのは危険です!!
『下痢』に使われる主な薬は
乳酸菌(腸整)製剤・抗コリン薬・ベルベリン
・塩酸ロペラミドなどがあります。
乳酸菌(腸整)製薬は、
軽度なものに用いられ、
乳酸によって腸管内を酸性にし、
タンパク質分解菌や病原菌の増殖などを抑制します。
臭化メペンゾラートなどの抗コリン薬は
副交感神経遮断作用があり、
『下痢』に伴う腹痛を抑える作用があります。
塩酸ロペラミドは
中程度の『下痢』に用いられ、
腸管神経叢に作用し止瀉作用を目的に使われます。
ベルベリンは
腸内細菌殺菌作用で止瀉作用を表す。
『下痢』に対する東洋医学的な治療法
『下痢』に対する東洋医学的治療法(鍼灸・漢方薬治療)の
治療方針の決定の際に重要なのが
「その方の体質となぜ『下痢』になってしまったか(原因)」です。
なぜ『下痢』になったのか?
原因をはっきりさせ、治療に当たることによって
根本的な治療になり、
再発率も減らすことができるんです!!
慢性的な『下痢』に根本的な治療を行わず、
止瀉作用のある漢方薬を処方しても一度は良くなるかもしれませんが、
また同じょうな生活をしていればまた元に戻ってしまうことがほとんどです。
[talk words=”それを一生繰り返していては
お金と時間の無駄になってしまうと思いませんか?” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2016/12/cropped-papi01-e1481880644621.png” name=”ワンダくん”]
[talk words=”さらに辛い思いも付いてくるんですよ?
少なくとも私は嫌ですね〜” avatarimg=”http://shinkyu-wonder.co.jp/wp-content/uploads/2017/02/20170223194326-e1487848216816.jpg” name=”よし 院長”]
その『下痢』が
「ただの暴飲暴食によるものなのか?」
「胃腸の消化吸収能力が衰えているのか?」
「自律神経が乱れて交感神経優位になりすぎているのか?」
このようなことを念頭に置いて問診し、診断し、
治療していくのが東洋医学です。
『下痢』治療の具体的な流れ
⑴『下痢』の原因を突き止める
②・③で得た情報を元に『下痢』原因を突き止めていきます。
⑵『下痢』の原因に従って治療方針を決めていく
⑴『下痢』の原因によって治療方針を決めていき、
さらに患者さんに合わせた最適な治療法を選んでいきます。
まず、最適な『下痢』の治療法を提案させていただきます。
⑶実際に治療を行う
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』で
実際に行なっている
『下痢』に対する主な治療法を紹介します。
1.整体・マッサージ
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『下痢』に対する整体・マッサージは
背中と足を中心に治療していきます。
特に背中の脾兪・胃兪というツボのあたりが
硬くなっていることが多いのでそこを
重点的に治療します。
さらにお腹の調子を整えるために
足の三里などのツボも用いて
お腹にもアプローチしていきます。
引用:總健鍼灸治療 センター
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』では
30年培ってきた経験と知識を元に
中国の『推拿』
日本の『指圧』
アメリカの『マッサージ』を融合したオリジナルのマッサージ・指圧を駆使して
普通では届かない深層の筋肉や筋膜も緩めていきます!そして緩めた後に患者さんの体の状態を診て
歪みを調整していきます。
2.鍼灸治療
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『下痢』に対する鍼灸治療は
生体・マッサージのところでお話ししたのと同じようなことも
行いつつ、根本的な治療を行うため
脈やお腹、舌などを見て、
患者さんの全身の状態を的確に判断し、
ツボを選び、少数の鍼を使って患者さん一人一人に合わせた
オーダーメイドの治療していきます。
3.漢方薬
『ワンダー鍼灸整骨院・漢方薬店』の
『下痢』に対する漢方薬治療は
主に二つの『下痢』に大別し治療していきます。
一つは腹痛があり、排便後の灼熱感を伴い、
匂いの強いもの、血便、粘液便などの『下痢』と
二つ目は腹痛も少なく、匂いもない、
水様便で排便後に脱力感の伴う『下痢』とに別けます。
腹痛を伴う激しい『下痢』 | 葛根湯・黄芩湯・半夏瀉心湯など |
腹痛が少なく、 匂いのない『下痢』 | 人参湯・真武兪・四逆散など |
※これはあくまで漢方薬を処方するときの
基準で絶対値ではありません。
専門の先生の指示に従って
処方されたもの用法用量を守って飲みましょう!